放課後の屋上
遠くなる喧騒
あの日と 同じ、そう、
初めてここで君と会った時も
こんな感じだった
フェンス越しの空 見上げて僕が
ぼそっと呟いた独り言
君は 本気になって焦り出した
"このまま 飛んでみようかな"

始まりはいつでも 下らない何かで
僕だけが楽しい言葉遊び、だった
僕の詩<うた>に色を付けるのは、そう、
飾らない、いつも本気の
君のコトバ、君の笑顔、
君の、優しさ



自転車で長い坂道 風を切って
急に叫びたくなった

"君が好きだ!"

声にならなくても
言葉に出来なくても
いいさ、いいんだ、きっと。
最高の自己満足
でも
ねえ、僕の声は届けられるかな?
君の所へ



夕陽を背にして 帰り道
ひとり 鼻歌うたう
何となく思い付いた即興のメロディ
隣には君はいないけど
唄い続けるよ
"LuLuLu,LaLaLa..."


本気で笑って
本気で泣いて
本気で喧嘩もしたね
君はいつも、そう、
隣にいた君はいつも
本気で
大好きだった


あれから
季節は大分移り変わって
もうすぐ春がやってくるよ
桜が咲き乱れる頃に また会いたいな










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